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7/16『わたしを離さないで』まとめ③
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7/16『わたしを離さないで』まとめ③

・臓器提供というシステムが「社会のために人が存在している」という逆転を生んでしまう?
→誰に臓器提供すべきか、どんな人への提供なら納得できるか、などを考えてみたけど、そうやって順序や優劣をつけていくと「社会のために人が存在している」になってしまって良くない。
→クローンたちは「社会に対して」「利他の精神のみ」を求められている?「私のための社会」という意識の欠如?
→失くしたカセットをノーフォークで探すシーン(原作のみ)はワクワクした。彼らが楽しんでいる=私のための人生を過ごしているシーンだと思った。

・「わたしを離さないで」というタイトルの意味が気になる
→日本ドラマ版だと物語の終盤でキャシーがトミーに「わたしを離さないで」と言っていて、全体的に原作よりも恋愛要素つよめな感じがしました。というコメントあり。
→赤ん坊に見立てた枕を抱いて歌を聴くシーンで思ったのは、キャシーたちには「親」という存在がいないがゆえに、社会のどこにも繋ぎ止められていない浮遊感があるのかなと思いました。「わたしを離さないで」という言葉は、いたかもしれない「親」や、クローンのもとになった人に対して投げかけられているのかも?と思ったりもしました。というコメントあり。
→関口的には「クローン」である彼らのほうが人間性のある振る舞いや思考をしている気がしました。なので離さないでほしい「私」はそのまま「人間性」や「自我」なのかな、と思いました。


最後数分から「最近のフェミニズムの話」コーナーになっています。

・『ハリポタ』作者のトランスジェンダー差別を知って、『ハリポタ』好きの自分はショックを受けた。
・直近の話題だと小山田圭吾のいじめ問題とも絡むけど、「作品と作者は別」はどこまで通用するのか?という問い、悩み。