「ある本屋」第6回(2期目)のお知らせ 課題本:『「地方」と性的マイノリティ』
2023年3月開催の第6回(2期目)、概要をお知らせします。
日時:2023年3月17日(金) 19:00〜21:00
今回も店内参加とzoom参加(もしくはツイキャス視聴)の2パターンです。
ツイキャス経由で後日の視聴も可能ですので、リアルタイム参加ができない場合でもご安心くださいませ。
課題本:杉浦郁子/前川直哉『「地方」と性的マイノリティ 東北6県のインタビューから』(青弓社)
「進んでいる東京/遅れている地方」は本当なのだろうか。
日本の性的マイノリティと「地方」を研究テーマとする初の書籍。
全国でおこなわれている「同性婚」訴訟や自治体のパートナーシップ認定制度、差別禁止を目的とした法整備に関する議論など、性的マイノリティをめぐる社会的な動きは近年ますます活性化している。
活性化した背景には、当事者が中心になり立ち上げた勉強会や交流会、セミナーやシンポジウム、政策提言、プライドパレードなど、 さまざまな団体が長年おこなってきた市民運動がある。そうした活動は東京などの大都市が中心と見られ、「地方は遅れている」という一面的な見方をされる場合も多いが、はたして本当にそうだろうか。実際に地方で活動する性的マイノリティ団体のスタッフたちは、地域性や自分たちの活動をどのように考えているのだろうか。
東北6県の19団体・23人のインタビューからは、「都市」/「地方」という単純な二項対立では捉えられない多様な実態が見えてきた。地域の実情に応じた活動手法、自分が生まれ育った「地元」で活動することへの思いと葛藤。「露出」することやメディアに対する柔軟な考え方。2011年の東日本大震災以前から続く、厚い活動の蓄積。そして震災が東北の団体の活動に与えた影響……。
いままでのセクシュアリティ研究で見過ごされてきた「地方」の実態を、当事者・団体スタッフたちの豊富な語りから考察し、性的マイノリティをめぐる政治と地域性についての新たな見取り図を提示する。
第5回の『SNSフェミニズム 現代アメリカの最前線』ではインターネットという「場所」をテーマにしたので、今回はリアルの場であり、かつ無意識のうちに忘れてしまいがちな場所をまなざそう、というような意識での開催となっております。さらに前の回の『フェミニスト・シティ』も場所についてだったので、今年はそういうテーマになっていたのかもしれません。完全に個人的なものですが。ということであっというまに第2期=2年目も最終回です。気が早いですが3期目もよろしくお願いします。
*いつも通り、未読でも参加は可能ですので気軽にどうぞ!!
店内参加(定員5名)の申し込みは3月に入ってから配信する有料購読者向けレターに記載のURLにて可能になりますので、しばしお待ちくださいませ。
配信参加(人数制限なし)は有料レターを購読していれば自由に参加できます(zoomの招待リンクとツイキャス配信用URL&合言葉は当日配信のレターに記載)。配信はツイキャスに録画も残るので後日の視聴も可能です。
はじめて参加する方は以下のレター(読書会全体の概要)もご確認ください。
1月開催の『SNSフェミニズム』のまとめレターは鋭意作成中です!
(うまくいけば今日中に配信、間に合わなければ明後日になるかと思います)