「ある本屋」第1回(2期目)のお知らせ
こんにちは!
本屋lighthouseの関口です。
2022年5月開催の第1回(2期目)、概要をお知らせします。
日時:2022年5月28日(土) 19:00〜21:00
ついに2期目に入りました。シンプルにうれしいです。細々ながら継続できていること、そのことがなにかしらの/誰かしらのエンパワメントになっているはずなので。
ということで2期目もよろしくお願いしますなんですが、少し運営方法をアップデート?しますので、まずはそちらのお知らせから。
・配信参加をzoomでもできるようにします
これまではツイキャスで視聴&コメントでの参加でしたが、今回からはzoomでの参加も可能になります。もちろん今まで通りのツイキャス視聴でもokです。その日の気分によって選んでもらえればと思います。
zoom参加の場合、文字ベースではなくふつうに発話することでコミュニケーションが取れるようになりますので、店内参加に近い環境で参加できるようになるかと思います。
とはいえこちらもまだ手探りな部分が多いので、今回はもたもたあわあわしながらの運営になる気がします。お付き合いくださいませ。
・課題本を広く「フェミニズム関連本」とします
第1期(2021.05〜2022.03)は北村紗衣『お砂糖とスパイスと爆発的な何か』(書肆侃侃房)で扱われている本や映画などを主な課題対象にしていましたが、第2期(2022.05〜2023.03)は幅広く「フェミニズム関連本」とします。
理由としては、そろそろ「簡単に読める/手に入る本」が少なくなってきたから、というのが大きなものです。研究者じゃないと手に入らない本とか、配信・円盤になってない映画/演劇とか、そろそろそういうのに足を踏み入れることになりそうなので、さすがに……という感じです(笑)。
ただ、基本姿勢は変わりませんし、今後もフィクションをフェミニズム批評で読むことはありますので、その際は適宜参照していきます。
お知らせ、以上。では、今回の課題本です。
課題本:イ・ミンギョン『脱コルセット:到来した想像』(タバブックス)
→『私たちにはことばが必要だ フェミニストは黙らない』『失われた賃金を求めて』に続く、イ・ミンギョン第3弾の『脱コルセット:到来した想像』が今回の課題本です。本の簡単な説明は以下になります(および上記リンク先にて)。
ルックス至上主義、規範的女性性に抵抗する脱コルセット運動。韓国の若い女性たちが化粧品を捨て、髪を短くした写真をSNSにアップ、急速に広まった。女性らしさを「電撃的に打ち切る」強いアプローチを取った背景とは。イ・ミンギョンが「脱コル」実践者たちと対話し、読解を試みた渾身の1冊。
着飾ること、美しくなること、といったものは「自発的に」やっているものでもありますが、同時に社会から「強要されている」ものでもあります。となると私たちのやっている化粧とかオシャレとか美容とか、そういうのってもしかしたら「男性的価値観で運営される社会」をより強固なものにしてしまっているのでは?となると家父長制を打破するにはそれらをすべて放棄したほうがいいのでは?でもこれは自分が好きでやってることだから……。というような逡巡、苦悩、もしかしたらもうすでに抱いている人は多いかもしれません。あるいは、この本を読んだらそこに直面することになるでしょうし、おそらく数年後には日本でもこの「脱コルセット」がフェミニズムのテーマになっていると思います(日本は韓国の後追い的なところがあるので)(もちろん逆の場合もあるでしょう、とにかく隣国どうし相互に影響を与え合っていますので)。
ということで一足お先に、フェミニズムの最重要テーマとなる(なっている)「脱コルセット」について、いろいろ考えてみましょう。本書は基本的に「脱コル」を肯定する立場で書かれていますが、もちろん皆が皆「脱コル」をしなくてもいいでしょう。でも、「脱コル」とはなにか、あるいは「なぜそれをするのか」や脱コルが必要になる「社会の構造=文脈」といったことは、知っておくといいと思います。そのうえで、やるかやらないか。各自が判断できるように、知識や経験を共有しておきましょう。
*会の開催決定後に著者のトランスヘイト言説の情報が入っていましたが、本書自体に直接的な排除言説は載っていなかったことと、実際にはそうであってほしくないという祈りも込めてそのまま開催をしました。今後の状況次第で本書の販売自体を取りやめる可能性もありますので、著者がトランスヘイターにならない(もうなっているのであれば改心する)ことを願っております。当店はトランスジェンダー排除のフェミニズムには賛同しません。
店内参加(定員5名)の申し込みは5月に入ってから送るレターにて開始します。
配信参加(人数制限なし)は有料レターを購読していれば自由に参加できます(zoomの招待リンクと配信用URL・合言葉は当日配信のレターに記載)。配信は録画も残るので後日の視聴も可能です。
はじめて参加するかたは以下のレター(概要のまとめ)もご確認ください。
3月に開催した第6回(1期目)のまとめ(有料)は今月中に作成・送付します(あと3日しかない……)。
しばしお待ちくださいませ。
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